第 20 集 (2005年12月)

□  05年忘年「会員の夕べ」に350人
     韓国語落語の笑福亭銀瓶さんの講演も 


  当協会年末恒例の忘年「会員の夕べ」が12月6日(火)、広島市中区のリーガロイヤルホテルで開かれました。
  パーティーに先立っての講演会は新進気鋭の上方落語家笑福亭銀瓶さんが講師をつとめました。
鶴瓶門下の37歳、ラジオ・テレビでも活躍するマルチタレントです。銀瓶さんは講演会で古典落語「動物園」をフレーズ毎にハングルと日本語で演じました。
  桂芝雀師匠が英語で演じで話題になった出し物ですが、英語でできるならハングルでも出来るはずと、試行錯誤を重ねて今年1月に完成、9月にソウル公演で始めて披露しました。
  ハングルは、文法、言葉の配列、間の取り方が日本語と酷似していて韓国でもわかりやすいせいか、笑いがとれたといいます。
  高座の後、自らの生い立ちついて語った銀瓶さん。在日という意識もなく育ち、ごく最近までハングルは、チンプンカンだったそうですが、去年映画「血と骨」(原作・梁石日)を見て冒頭シーンに感動、涙の中で、自身の中に韓国人として血が流れていることをはじめて痛感しその後独力でハングルを勉強することになりました。
  1世の祖母の影響でハングルを耳にする機会が多かったためか、メキメキ上達。韓国語で落語の公演をするまでになりました。講演の締めくくりに銀瓶さんは、自分にとっては韓国も日本も両方が祖国。韓国には「落語」という文化はないが、今後も日本の落語を韓国の人に楽しんでもらい、自分なりに両国の親善交流につとめたい、さわやかな笑顔で話しました。

 
 

笑福亭銀瓶さんの熱演

演題「日韓 - 話と噺」

銀瓶さんは在日三世

ハングルを交えた
落語に拍手喝采!


    講演会のあと恒例の忘年「会員の夕べ」パーティーが開かれました。今年の参加者は凡そ350人。駐広島韓国総領事館の金演権総領事、広島県の藤田知事のほか県議会の日韓友好促進議員懇話会、広島市議会の日韓親善有志の会、呉・鎭海友好議連から議員二十数人が出席しました。
  また、広島市の崇徳高校との交流のために釜山広域市からやってきた釜山広域市韓日親善協会の李鍾均会長、釜山大淵高校の関係者も招かれました。
  開会にあたって金井宏一郎会長は「日韓友情年の今年、いろいろな活動に取り組み成果を挙げることができました。ご協力いただいた皆さんに感謝しています。協会が橋渡しした崇徳・大淵の"お見合い"が縁を結ぶよう願っています」と挨拶。来賓の金演権総領事、藤田知事もこの一年間の協会活動を高く評価する祝辞を述べました。
  このあと、アトラクションにうつり、新たに協会の下部機関として結成された韓国語勉強会(國井由美子会長)と広島ハミング歌謡協会(梶岡澄彦会長)が韓国と日本の歌を披露しました。開会前にチャンゴを演奏した民団婦人会の皆さんは「セタリョン」などお馴染みの民謡を歌って会場を盛り上げました。
  呼び物は豪華賞品が当たる大福引き大会。今年は民団・広島商銀・伯和グループ・八千代病院グループなど21社(団体)が賞品を提供し高級ブランドネクタイやマフラーなどがあたるたびに会場から大きな歓声が上がりました。
  クライマックスはアシアナ航空提供のソウル往復ペア航空券と金井会長の三万円の商品券の抽選。参加者注目のなか航空券は大邱・啓明大学から広島修道大学に留学している女子学生が、金井会長賞は広島市の女性会社員が射止め、会場はため息と大きな拍手が交差しました

 

 
 

民団婦人会のチャンゴ演奏
忘年「会員の夕べ」幕明け

「夕べ」には 350人が参加

金井宏一郎会長

 
 

乾杯の発声は市議会有志の会
谷口修世話人

藤田雄山知事

金演権総領事

 
 

金井会長(左)、金演権総領事(中)と
山崎名誉会長(左)

釜山広域市韓日親善協会の
李鍾均会長

県議会・市議会からも二十数人

 
 

李菊枝さんらボランティアグループの
韓国料理も大好評

留学生も八十数人が参加

知事、総領事、団長を囲んで
民団婦人会の皆さん

 
 

韓国語勉強会(国井由美子会長)が
韓国の歌を披露

藤田知事、金井会長と談笑する
笑福亭銀瓶さん(中)

広島ハミング歌謡協会
(梶岡澄彦会長)の皆さん

 
       
 
 

民団婦人会も韓国民謡で盛り上げ

 

恒例の大福引き大会の賞品

 
 

今年も盛り沢山の賞品が

抽選風景

アシアナ航空のペアチケットは
啓明大からの留学生に

 
 

賞品の引渡し

閉会のあいさつをする
民団朴昭勝団長

フィナーレはアリランの大合唱