第 15 集 (2005年08月)

 第一回 広島・韓国青少年囲碁交流 開く
    韓国から 30名が 参加し 熱戦


  広島県日韓親善協会は 日本棋院広島県本部(大下龍介本部長)と共催、「第一回 広島・韓国青少年囲碁交流」を 8月21日(日)から 23日(火)までの 3日間、釜山広域市と慶尚南道から 30名の青少年を迎え、広島市内で実施しました。
  正式対局の対戦成績は 34勝 26敗 で前評判どおり韓国側の勝利に終わりましたが、昨年の釜山での対局の時に比べ、日本側の 健闘が目立ちました。囲碁対局のほか、韓国代表の滞在期間中 キャンプファイアーなどの交流行事もあり、日韓の若い世代が、友情を 確かめ合いました。

◎ 結団式 --- 韓国側の代表を迎えるのに先立って 8月10日(水)、広島市中区の中国放送 会議室に、広島側の参加者が 集まり 結団式をしました。
  当協会の金井宏一郎会長と日本棋院広島県本部の大下龍介本部長が「ことしは 日韓国交回復 40年の記念すべき年。日本と韓国の 政府同士では難しい問題もありますが、皆さんは友好第一、勝敗第二で頑張ってください」と激励しました。

 
 

日本棋院広島県本部
大下龍介本部長

広島県日韓親善協会
金井宏一郎会長

広島側の参加者による結団式
(中国放送会議室、8月10日)


  ◎ 交流 第1日(8月21日) --- 広島を訪れた韓国の代表は、釜山広域市から 16名、慶尚南道から 14名の合わせて 30名。これに囲碁協会の役員や保護者も加わり 総勢 41名が下関経由で広島入りしました。当初 釜関フェリーの「銀河」(ウンハ)で釜山から広島へ直行する予定でしたが、「銀河」の エンジン故障で、就航が中止となり、急遽 下関経由となりました。
  一行は、市内で昼食をとったあと、早速 中区の碁会所「手談」に向いました。一行を迎えた広島側の青少年は、神奈川、岡山、愛媛などからの 参加者を含め 48名。韓国側は 3級から 3段クラス、小中学生主体でしたが、対する広島側は 4段~ 6段の高段者も多く、対戦結果が注目 されましたが、凡そ 3時間の自由対局は韓国側優位でスタートしました。
  夕方 6時からは、会場を近くの「八丁堀シャンテ」に移し、歓迎夕食会が開かれました。
  韓国代表に加え、主催者の広島県日韓親善協会の金井宏一郎会長、日本棋院広島県本部の大下龍介本部長ら関係者、駐広島韓国総領事館の 金演権総領事、広島県の中宮潤国際交流室長、広島市の松本良徳国際交流担当課長らも出席しました。また、この交流を支援した南道会 (広島県在住の慶尚南道出身者の会)の金孝烈会長らも参加し、130名余りがなごやかに懇談しました。

 

 
 

広島市に到着(8月21日)

広島市内のレストランで

初日(8月21日)の昼食会

 
 

早速、囲碁サロンへ

広島側(左)との対面式

日本選手との自由対局

 
 

初日から韓国有利の展開

プロ棋士山本健太郎さん
(左から2人目)も指導

歓迎夕食会
(8月21日・八丁堀シャンテ)

 
 

あいさつする大下本部長
金井会長(左)金演権総領事(中央)
韓周奉釜山協会事務局長(右)

金井会長「碁仲間をつくりましょう」

中宮 県国際交流室長が
カンパイの音頭

 
 

松本 市国際交流担当課長
中宮 県国際交流室長
大下 本部長、金井 会長(左から)

日本棋院の皆さん

釜山広域市、慶尚南道の選手たち

 
   

付添の韓国側の父母たち

記念写真・・・


  ◎ 交流 第2日(8月22日) --- この日は 午前中 平和公園を訪れ、原爆資料館を見学したあと、原爆慰霊碑に参拝、韓国人原爆慰霊碑にも花束をささげました。 続いて 中国放送に当協会の金井宏一郎会長を訪ね、来広のあいさつをしました。また、広島県庁では、石本秀紀秘書広報総室長が 一行を迎え、記念品を手渡して激励しました。
  午後から、西区三滝本町の「広島市少年自然の家」で正式対局。参加者が ひとり 2局を打って 熱戦をくりひろげました。 昨年の釜山での対局では、広島側の 6勝 22敗で、韓国側の強さに圧倒されましたが、今年は 広島側が敗れたものの 26勝 34敗は 「敢闘賞もの」とは、棋院関係者の評。
  夜は、キャンプファイアーを囲み、広島側の参加者を含め、歌や踊りを楽しみました。この夜は、特に 広島フラワーフェスティバルで おなじみになった「きんさいよさこい」の指導者を招き、テンポの速い踊りを指導し、付き添いの韓国のお母さん達も 広島の夏の夜を楽しみました。

 

 
 

原爆資料館 見学(8月22日)

慰霊碑前で・・・

韓国人慰霊碑にも参拝

 
 

金井会長を表敬

表敬訪問した県庁では
石本秘書広報総室長が激励

正式対局
(広島市少年自然の家、8月22日)

 
 

ひとり 2局の対局

熱戦が繰り広げられ・・・

結果は日本側の 26勝 34敗

   
 

「きんさいよさこい」の実技指導も

夜はキャンプファイアを囲んで・・・

 


  ◎ 交流 第3日(8月23日) --- 午前中は自由対局。午後は、ショッピングモール「それいゆ」で買い物をしたほか、韓国の青少年の一部は 中区の保育園を訪れ、子ども達と囲碁や歌の交歓をしました。
  当協会からは、韓国側の囲碁青少年 30名の対局の模様を一人ひとり写真撮影し、中国放送提供の写真たてとともに 広島訪問のプレゼントとして 贈りました。
  また、帰国に先だって 一行を引率して来た釜山広域市の韓日親善協会の韓周奉事務局長は、当協会に対し、今年を第 1回とし 青少年囲碁交流を 今後も続ける。来年 第 2回は慶尚南道 晋州市で行う ことを提案。当協会も合意しました。