第 95 集 (2011年12月)

□ 2011「忘年・会員の夕べ」に過去最多の370名
          韓国トロット歌手 李忠成選手も参加 盛り上がる


忘れられない年となった2011年。この一年を締めくくる広島県日韓親善協会の「忘年・会員の夕べ」が12月7日(水)、広島市中区のリーガロイヤルホテルで開かれました。これまでの「夕べ」で最多の370名が参加。韓国から招いたトロット歌手4名が日本の演歌などを熱唱したほか、サンフレッチェ広島の李忠成選手も姿を見せ、ファンに囲まれて大人気でした。また、恒例の大福引き大会もあり、豪華賞品の福引きのたびに会場は大きな盛り上がりを見せました。


この日は、午後6時から第一部の歌謡トークショー。駐広島韓国総領事館のご好意で韓国から招いた、「韓国の演歌」トロットの歌手が登場しました。双子姉妹のデュオ・カヤランの二人は韓国の伝統楽器、カヤグムをひきながらトロットを歌う人気スター。昨年、韓国の文化演芸大賞の新人賞を受賞し、無形文化財に指定されています。イエランさんとサランさんはカヤグムの弦をたくみにあやつりながら 韓国に古くから伝わる呪いの歌「スリスリマスリ」や韓国民謡のメドレーを歌いました。またカヤランをプロデュースしながら自らも作詞家・作曲家として韓国のトロット界のリーダー的な存在であるチョンウィソンさんも「忘れられない恋」「未練」など韓国でのヒット曲を歌い上げました。

 「忘年・会員の夕べ」はこのあと、セレモニーがあり、広島県日韓親善協会の安東善博会長が挨拶。「8月に大邱の世界陸上にチャーター便で市民訪問団を派遣するなど広島と韓国との交流がすすみました。皆さまのご協力のお蔭です」とお礼を述べました。続いて辛亨根総領事、広島県の城納一昭副知事、広島市の佐々木敦朗副市長が広島県日韓親善協会の活動を称える祝辞を述べ、広島市の木島丘議長の発声で乾杯しました。
 この夜の参加者は広島商工会議所の深山英樹会頭など当協会役員・会員のほか、駐広島韓国総領事館の領事・副領事夫妻や職員。広島県の中山雅文地域政策局長、広島市の佐伯克彦市民局長をはじめとする県・市の関係部局の担当者、 広島県議会日韓友好促進議員懇話会、広島市議会日韓親善有志の会、呉・昌原友好議員連盟の議員。韓国人留学生約80名、民団関係者、当協会準会員である韓国語勉強会のメンバーなど多彩でした。


第二部のパーティーでは、北朝鮮の平壌音楽舞踊大学校卒業の声楽家で2005年に脱北して韓国でトロット歌手としてデビューしたミョン・ソンヒさんが日本の演歌「償(つぐな)い」「北酒場」と北朝鮮の名山・金剛山を歌った「クリウン クングァンサンを声量豊かに熱唱。日本訪問は初めて、というソンヒさんに大きな拍手が送られました。
  このあと呼び物の大福引き大会。今年は当協会に関連する22の会社・団体・個人から賞品のご提供があり、例年どおり大久保有満子さんの司会で福引きが行われました。ご提供各社(団体・個人)のプレゼンターが次々にカードの色や番号を発表して当選者が決めて行きましたが、5千円、1万円、3万円の商品券、広島―ソウル往復航空券など豪華な賞品が盛りだくさんでしたが、豪華賞品の殆どは留学生がゲット。当選番号の発表のたびに会場の学生席から歓声が上がっていました。
    また、福引きの途中、サンフレッチェ広島の李忠成選手が姿を見せると、会場は一気に盛り上がり、サイン入り色紙をプレゼントする同選手とのジャンケンには数十名が参加。ジャンケンに勝った10名が色紙をゲットし、サイン入りボールは留学生が引き当てました。
  パーティー会場には例年と同様、韓国料理コナーが設けられ、李菊枝さん・佐々木美紀子さんら当協会の主婦ボランティア手つくりのジャージャー麺やサンゲタンなど韓国家庭料理が振舞われました。韓国婦人会提供のキムチとともに好評でした。

 なお、「忘年・会員の夕べ」に東広島市から参加する留学生のためにバスをチャーターしましたが、これは八千代病院グループのご支援によるものです。
  福引きの賞品をご提供いただいた各社(団体・個人)は以下のとおりです。ご協力に厚くお礼を申し上げます。
<賞品ご提供者>(準不同)
韓国民団県本部 大邱日本協会 釜山韓日親善協会 和光グループ 花栄 三島食品
キリンビール広島支社 朴義鍾 三上仁淑(アサヒビール広島支社) 眞露ジャパン中国支社
重清時夫 賀茂鶴広島支社 広島ホームテレビ 中国放送 広島商銀 広島韓国商工会議所
伯和グループ 八千代病院グループ リーガロイヤルホテル 韓国総領事館 アシアナ航空広島支店