第 88 集 (2011年09月)

□ 被爆2世辛総領事も参列
             韓国人原爆犠牲者の慰霊祭

42回目となる韓国人原爆犠牲者の慰霊祭が8月5日、広島市中区の平和公園内の韓国人犠牲者慰霊碑前で行われました。
  被爆66年の今年の慰霊祭には230名が参列。民族衣装をまとった被爆3世の女性ら6名が「鎮魂の舞い」を捧げました。
  はじめに韓国民団広島県本部の権五源団長がこの1年間に亡くなった7名の名簿を奉納したあと、弔辞を述べ「皆様が尊い命をなくされたことを永遠に忘れません。核のない世界を必ず作らなければなりません」と誓いました。
  今年の慰霊祭にはこの春、駐広島韓国総領事館に着任した被爆2世の辛亨根総領事も参列。「異国の地に強制動員され原爆の犠牲となった2万余人の冥福を祈ります」と追悼の言葉を述べました。辛総領事のご尊父・辛泳洙さんは66年前、爆心から1キロの銀山町電停で被爆。大やけどをして帰国しその後韓国で被爆者の全国組織をつくり、会長として在韓被爆者の援護に努めました。辛総領事は慰霊祭のあと記者から感想を問われ、「過去を乗り越えて新しい韓日の友好関係をつくり、核兵器のない世界の実現に尽くしたい」と話しました。

(写真提供 民団広島県本部)

伝統舞踊「鎮魂の舞」でオープン

弔辞を述べる民団・権五源団長

被爆2世・辛亨根総領事


広島権日韓親善協会 安東善博会長